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展示会訪問リポート「2008 WORLD TEA EXPOラスベガス編」

2008年5月 お茶ブームで活気づくアメリカの展示会を視察してきました。

約270の出展者と多くのバイヤーが世界中から集まり、新製品のプロモーション、お茶のコンテスト、著名なスピーカー達によるカンファレンスなどに参加しました。

開催されたのはラスベガスです。

砂漠の真ん中、外は強い日差しが照りつけます。
この街では、昼間はプールでまったり体を焼いて、夜な夜なショッピングやカジノに繰り出す人々ばかりです。深夜1時を過ぎても街は人であふれかえっていました。

展示会全体の傾向はこのようなものでした。
多くはスペシャルティーTEA市場むけ。平均的なスーパーマーケットに並ぶ商品は少なめでした。

1)ウエルネス とりわけ日本の煎茶、抹茶
緑茶のカテキンがメタボに効く、食べるお茶=抹茶、白茶にはアンチエイジング成分が・・・、などアメリカ人の健康志向が昨今のお茶ブームをささえているようです。

2)オーガニック・フェアトレード
この分野は日本が大幅に遅れをとっています。特別感があるというより、それがあたりまえ、というような雰囲気です。

3)ピラミッド型ティーバッグの普及
5年前、ナチュラルでないイメージで欧米人に嫌われていたナイロンメッシュの三角ティーバッグが市場を席巻しました。

4)プレミアム
美しい金色のスパークリングティーがシャンパンボトルにつめられました。お茶がこんなにお洒落に楽しめるなんて!茶道用の高級抹茶、希少性の高いリーフティーなど、プレミアム商品が注目されています。

その他面白かったもの、気になった商品を簡単に紹介します。日本の抹茶の会社も多数出展していました。

日本や中国の茶器もきれいに並べられました。

アメリカでもお茶が栽培されているみたいです。日本のできそこないの紅茶のようでした。

スプーン型のティーバッグ。プラスチックの型にお茶を入れて、紙を貼って仕上げます。

ラスベガスに着いてすぐ、地元の平均的なスーパーに行く機会がありました。
想像していたよりずっと広いお茶のスペース。リプトン、ピクウィックなど世界中で見かけるブランドが中心。でもGREEN TEA やWHITE TEAの割合が高いのには驚きました。もちろんデカフェ(カフェインレス)紅茶も定番のようでした。
ぐるりとひとまわりした後、小さな箱がずらりと並んでいるコーナーにリプトンという文字を発見。よく見ると、DEFENSE ICED TEA MIXとかREVITALIZE ICED TEA MIXと書いてあります。この中に入っていると思われる粉末を、ペットボトルに入れているイラストと、GREEN TEA WITH VITAMINES C&Eなどとコメントがあります。
0.4gの緑茶&ビタミンの粉末をスティックにし、10本入りでたばこより少し大きめの箱に入れて持ち歩き、ペットボトルドリンクに混ぜて楽しむのが、ティーバッグに次ぐ新定番のスタイルみたいです。
飲んでみましたが、甘味料の甘さがきつく、ビタミンの苦味もありますが、ピンクグレープフルーツやラズベリーのフレーバーで美味しく飲めるように調整されています。

最終日は、ラスベガス郊外まで足をのばし、オーガニック食品が充実している高級スーパーマーケット「WHOLE FOODS MARKET ホールフーズマート」を見てきました。
お茶売り場のなんと広いこと!
さっき展示会でみた商品がたくさん並んでいました。オーガニック、フェアトレード、GREEN TEAなんですね。価格も4ドルから8ドルくらいが中心で、少々お高めです。
こちらでは粉末茶&ビタミンのスティックは見つかりませんでした。ナチュラルなイメージから遠くなるのでしょうか?
RTDはどうかというと、日本のようにペットボトルで展開しているのはITOENだけでした。アメリカ人はガラス瓶に入っていなければ高級品だと思わないそうで、大きなガラス瓶入りのアイスティーばかりでした。
純粋なアイスティーよりも茶成分が入ったスポーツドリンク、機能性飲料みたいなものの方が実際多かったです。
アイスティーはどれも濁っているか、下に沈殿物が沈んでいます。日本では誰も買わないでしょうね。クリアなお茶が作れるのは日本が誇れる技術のようです。

コーヒーとコーラしか飲まないと思っていたアメリカで、お茶や茶の成分が注目され、消費される時代になりました。
日本が繊細で高度な文化や技術を持った国であることに敬意をはらい、スシやGREEN TEAを楽しんでいるみたいです。
さらなる市場の拡大が期待されます。今後も注目したいアメリカのリポートでした。